いざ国家試験に向けて勉強開始【8回】

by | Jul 30, 2014 | 連載記事 | 0 comments

国家試験を受験するための条件

公認移民コンサルタントの資格を得ようと決めたとき、得るための条件(指定のプログラムを卒業し、国家試験をパスすること)はリサーチしましたが、その国家試験の受験資格のことについてはリサーチをしませんでした。というよりもそもそも国家試験というものは「受験するもの」だと思っていたので、プログラム卒業と同時に無条件ですぐに受験できるものだと思っていました。でも実際にはMichigan English Language Assessment Battery (MELAB)と言われる言語テストで85点以上を取らなければ国家試験の受験資格を得られないということが分かり、愕然となりました。国家試験を受けるために試験を受けるなんて。夢が一歩遠のいた気分でした。
国家試験の勉強に打ち込みたいのにここに来て別の勉強か・・・と思い少し士気が落ちましたが、勉強勉強と来ていたので「波に乗って言語テストも頑張ろう」と腹をくくり、国家試験のことは一時忘れて言語テストの勉強に励むことにしました。

単語力

この時点でカナダに来てから既に9年ほど経っていたことや、プログラムも二つ卒業していたので「言語テストはあまり勉強しなくても通るのではないか」という気持ちが心のどこかにありました。ところがMELABの問題集を買って勉強し始めたところ、聞いたこともないような単語が多々あり、法律の授業を受け始めた第一日目の時のような、「どうしよう・・・」という焦りの気持ちで一杯になりました。このテストで85点が取れなければ国家試験も受けられない。国家試験が受けられないということは公認移民コンサルタントにもなれない。そう考えれば考えるほど焦る気持ちが強くなりました。
焦ってばかりいてもしょうがないと思い、MELABについて調べてみると幸いU of Tで2日間のワークショップをしているということだったのでそれに参加し、じっくりと傾向と対策を学びました。テストの傾向が分かったので気持ちが楽になりましたが、それでもやはりこの言語テストで規定の点数を取ることがどれほど大切なのかということを考えると胃が痛くなりました。

試験結果

言語テストは一日がかりのもので、とても長く感じられました。いかにずっと集中していられるかということが私の課題でしたので、前日は夜更かしはせずに早めに寝て気持ちをリフレッシュしてから試験会場に向かいました。当日、試験会場には薬剤師を目指している人が沢山いました。公認移民コンサルタントと同じく、MELABで規定の点数を取ることが国家試験受験資格の条件のようでした。道は違えど、こうして何かを目指している者が集まって頑張っている姿を見て私もネガティブな気持ちは捨ててひたすら頑張らなくちゃと背筋を伸ばす思いでした。
試験が無事終わり、肩の荷が下りたようにほっとした気持ちでした。試験結果が来るまではあまり考えないようにしていました。すると忘れた頃に結果が郵便で届き、恐る恐る開いてみると、驚くことに結果は85点を超えていました。やった!これで国家試験に向けてついに勉強が開始できる!そう思うとまた更に一歩夢に向かって進んだ気持ちでした。
今思うとこの言語テストは自分の語学力を知るいい機会だったかもしれません。第2言語の英語を仕事で毎日使う以上、自分が苦手なことを知ってこれから先注意していこうと思うきっかけになったことは良かったと思っています。

国家試験の勉強開始

言語テストが無事終わり、いざ公認コンサルタントの国家試験の勉強を開始しようと思って教科書をすべて引っ張り出してきてその光景に唖然としました。うず高く積まれた教科書の山。Seneca CollegeのImmigration Practitioner Programで勉強したことすべてが国家試験の試験範囲と言われていたので、ページ数にしておよそ6000ページでした。6000ページも範囲があるなんて・・・本当に途方もない数字でした。範囲は前から知ってはいたのですが、いざこうして教科書をすべて並べてみると、「どこから始めていいのかわからない」という言葉がぴったりという感じでした。

次回は国家試験の勉強について振り返ります。