No. 58 – コンサルテーションについて(個人移民申請)

by | Aug 3, 2018 | 連載記事 | 0 comments

先月はSponsorship(家族移民申請)におけるコンサルテーションの大切さについて説明させて頂きました。今月はExpress Entry(個人移民申請)におけるコンサルテーションの大切さ、そしてその理由について説明させて頂きます。

個人移民申請を考えていらっしゃる方々にとって、WebsiteなどでリサーチをしてExpress Entryの動向を知ることはとても大事なことです。但しそれ以上に大切なことは、ご自身がExpress Entryに登録する条件を満たしているか否かを正確に知ることであるとお考え下さい。Express Entryというプログラムが発足したのは2015年1月ですが、約3年以上経過した現在でも弊社にてコンサルテーションをされた後に「自分が個人移民申請の条件を満たしているとは思っていなかった」或いは「個人移民申請できると思っていたが、自分は条件を満たしていないと知ってがっかりした。アドバイスされたことを元に条件を満たしていけるよう、頑張ろうと思う」といった方々が多くいらっしゃることに驚かされます。これは恐らく間違った情報やリサーチの結果を元に、ご自身の個人移民申請に関する可能性をこうである、と「思い込んでいる」方が多いことが挙げられるかと思います。

個人移民申請というものは、様々な細かい条件を満たして初めて申請できるものです。例えば申請条件のうちの一つである「スキルを要する職種での就労履歴」に関しても、雇用形態、週あたりの就労時間数、給与がどのように支払われているか、スキルを要する職種であるかないかということの見極め等、政府のWebsiteや関連するWebsiteにてご自身でリサーチをしても、調べきれない細かい決まり事が沢山あるのです。またご自身が考えていらっしゃったプログラムの条件を満たせなくても、その他のプログラムを通して申請できることもございます。

これから個人移民申請を考えていらっしゃる方は、移民弁護士や政府公認移民コンサルタントに相談して正しい知識を得ることを強くお勧め致します。場合によっては移民申請がすぐにできることもございます。弊社でも「現時点で申請できるとは思っていなかった」お客様がExpress EntryのProfile登録をし、て数日後にInvitation to Applyを受領、90日以内に移民申請を済ませて1ヶ月半でConfirmation of PRを受領したというケースがございました。これは最速のケースの例ですが、通常でも大多数のお客様がITAを受領して移民申請をした後は4ヶ月程度で移民申請を完了されていらっしゃいます。

コンサルテーションですが、お客様のバックグラウンドを細かく審査し、アドバイスを提供している会社は有料であるとお考え下さい。弊社では初回でも個人移民申請に関するコンサルテーションは有料です。実際にご相談にお見えになられた方で「他社で無料コンサルテーションを受けたが、このようなことは全く聞かれなかった、説明もなかった」「時間が短すぎて質問もできなかった」というような例を多々耳にしています。必ずしも有料であるから良い、という訳ではございませんが、きちんとした会社であれば事前にお客様のバックグラウンドを可能な限りお伺いして把握し、その情報を元に移民点の点数計算や、ケースをどのように運ぶことがベストか、どのようなプログラムをお勧めすることがお客様にとってベストか、移民申請をすることが難しいのであれば、条件を満たせるようにケースを持って行くためには今後どのようなことをお客様が努力すべきか、等のアドバイスについてご予約日の前に整理・把握し、コンサルテーション当日にじっくりと1体1でアドバイスさせて頂いているはずです。もちろんご契約後でなければ(法的義務を負えないため)具体的にアドバイスさせて頂けないこともないとは言えません。大切なことは個人移民申請が可能であるか否かを正しい知識を元に見極めることだとお考え下さい。無料コンサルテーションをお客様に提供することも決して悪いことではございませんが、それだけ一人のお客様に費やす時間が短くなることや、アドバイス自体も(情報の把握不足やコミュニケーション不足が原因で)不正確になるということも可能性としてあるとお考え下さい。

確定申告の手続きを会計士に頼む人がいるのと同じように、移民申請の手続きを移民弁護士、或いは政府公認移民コンサルタントに依頼することも一案です。どうぞオープンな気持ちでコンサルテーションを申し込んでみて下さい。