No. 66 – 最新情報

by | Aug 3, 2018 | 連載記事 | 0 comments

今月は2018年7月中旬時点での移民局関連の最新情報についてお伝え致します。

■Express Entryにおける移民申請の猶予期間
Express Entryを通して個人移民申請を考えていらっしゃる方であれば既にご存知かと思いますが、Express EntryにProfileを登録しInvitation to Apply(ITA)を受領した場合、移民申請の書類を全て揃えて提出するのはこれまで90日以内でした。2018年6月26日付にて、この提出期限が60日に短縮となりました。従ってITAを2018年6月26日以降に受領した場合には60日以内に移民申請の書類を全て整えて申請しなければなりませんのでご注意下さい。尚、2018年6月26日以前にITAを受領された場合には、移民申請の期限はこれまで通り90日間です。

尚、この60日という期間は、Business days(営業日)ではなく、Calendar days(暦日)となります。

ITAをいつ受領できるか予測することが難しい上、さらに無犯罪証明書なども含めた書類一式を全て整える必要があるため、60日という時間はとてもタイトであると言えます。これから移民申請をされる方は十分にご注意下さい。

■カナダの国境にて入国のスタンプが押されない?
今年に入ってから、カナダの入国審査官がパスポートに入国のスタンプを押してくれない、というケースが多発しています。これは対面ではなくPrimary Inspection Kioskという機械を通してカナダに入国した場合を指します。スタンプがパスポートにない場合、移民法の183(2)条により、自動的に滞在期限は6ヶ月間であるとお考え下さい。スタンプが押されていないことなどから、万が一に備えて(渡航履歴の証明として)飛行機チケットを保存されることを強くお勧め致します。尚、入国審査官によってはリクエストすればスタンプを押してくれることもあるようです。

■詐欺の電話にご注意下さい:
移民局や税務局を装った人物が留学生や短期滞在者をターゲットにして、詐欺の電話をとても頻繁にかけているようです。「あなたの滞在理由について警察が調べている。ビザを取り消されたくない、そして国外追放になりたくないのなら、銀行の情報を我々に送るか、指定の政府の口座にこの金額を振込みなさい」「母国であなたが犯人として犯罪に関与しているとの連絡が入っている。逮捕されたくなければ振込をしなさい」など、様々な理由でカナダに来たばかりの人達を脅しています。

実際に私のお客様でもそのような詐欺の電話を受け、逮捕されるのが嫌だったので1,000ドル払ってしまいました、というケースがありました。信じられないような話ですが、英語もまだあまり拙いうちにこのような電話がかかってきたことでとても驚き、且つ政府であると言われたために信じてしまったとのことです。

心に留めておいて下さい。政府はこのように個人に電話してお金を振り込ませる、ということは絶対に致しません。このような電話がかかってきた場合、速やかにCanadian Anti-Fraud Centre (1-888-495-8501) に報告をして下さい。